米ブルームバーグ通信は20日、Appleが、AI検索のPerplexityの買収について、社内で協議したと報じました。買収する案についてまだ検討の初期段階で、Perplexityの経営陣とは話し合っておらず、買収提案に至らない可能性もあると言います。
PerplexityはAIを使った対話型の検索サービスを手がけ、企業価値は140億ドル(約2兆円)にのぼります。AppleはiPhoneの検索機能などに、同社の技術を搭載したい狙いがあるとみられていて、Appleは同社のSafariにGoogleの検索エンジンを搭載し、多額の報酬を受け取っています。
米司法省はGoogleの検索を独占禁止法で訴える中で、Appleとの契約が、検索市場でのGoogleのシェア向上につながったとして問題視。裁判の行方次第では契約の見直しを迫られるため、AppleはPerplexityを買収することで同社のAI検索の技術や人材を取り込めるメリットがあります。
Apple幹部はSafariにAI検索を組み込むことを「積極的に検討している」と述べていて、OpenAIやPerplexityのAI検索サービスの搭載について協議している模様。
Perplexityは先だって、iOS向けでSiriを超える操作性と思考性を兼ね備えたアプリをリリースしており、アクションボタンと呼ばれる最新型のiPhoneで一瞬で起動し、賢い答えを出すAIを披露していました。
PerplexityはiOS版とMac版があり、iOS版はボイスモードに対応しています。またソフトバンクが2024年に2000万ドル投資したことでも知られ、同社のソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOユーザーに向けてPerplexity Proの割引制度も実施していて、日本での正規代理店の役目も果たしています。
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