トランプ大統領とゼレンスキー大統領の溝が深まっています。
ゼレンスキー大統領がトランプ大統領のことを「偽情報の空間に生きている」と言えば、トランプ大統領はゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と言い、戦時下にあって選挙をしない大統領を非難しました。
トランプ大統領は「米国に3500億ドルを費やさせ、勝てるはずもなく、始める必要もなかった戦争に突入させた」としてロシア侵攻の原因がウクライナ側にあるとの発言。両国の溝が深まっています。
ロシアのプーチン大統領は「喜んでドナルドに会う」とトランプ大統領をファーストネームで呼び、讃えています。
ゼレンスキー大統領は「独裁者」と非難されたことに対して、直接の反論を控えています。同氏は19日夜ビデオ演説で「米国との協力全般が建設的であることは我々にとって極めて重要」と述べました。トランプ大統領の発言には直せず触れず、「プーチンの側に立つか、平和の側に立つかは、世界最強の者を含めた全員にとっての選択だ」とも呼びかけ、米国を含む各国がロシアに同調することがないように呼びかけています。
ゼレンスキー大統領が「独裁者」と呼ばれたことに対し、欧州では同大統領を擁護する発言が目立ちます。英国のスターマー首相は「民主的に選ばれたウクライナの指導者」として支持を表明。スターマー氏は「第2次世界大戦中の英国のように、戦時中に選挙を見合わせることは全く理にかなっている」と述べ、大統領選実施を延期しているウクライナの判断に理解を示しました。またドイツのシュルツ首相も19日、独誌シュピーゼルに「ゼレンスキー氏の民主的な正当性を否定するのは誤りで、危険だ。誰もこのような主張をすべきでない」としてトランプ大統領に苦言を呈しました。
ロシアのメドベージェフ前大統領は19日、ゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と呼んだトランプ大統領について「200%正しい」と評価しました。
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