ロンドン時事が伝えたところによると、デンマークで郵便事業を行うポストノルドは6日、2025年末で手紙の配達を廃止すると発表しました。国内に1500あるポストも6月から順次撤去。400年の歴史に幕を下ろします。
ポストノルドによると、デジタル化の進展に伴い、同社が扱う手紙の量は2000年の14億5000万通から、24年には1億1000万通まで9割以上減少。ダニエルセン運輸相は、他の業者によって手紙の送付や受領は引き続き行われると説明し、郵便法の改正により、ポストノルドは昨年、ユニバーサルサービスの義務がなくなっていました。
日本では考えにくいですが、5年後10年後はわかりません。ユニバーサルサービスの義務がなくなり、採算が取れない日本郵政は、値上げを再度行い、企業もお得意様のみにDMを送るようになったり、個人間の手紙のやり取りは本当にプレミアムなお祝い事だったりお悔やみに対してだけ送付されるようになるかもしれません。ネコパスとも提携し、ポストや郵便局の数も減らし、徹底したコスト管理をしてくるでしょう。その時に、手紙に変わるデジタルサービスを日本郵政が保持しているかが焦点となってくると思います。郵便法に基づく、デジタルの公式サービスを早期に始めないとジリ貧になるのは必至です。
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