Appleは、6月11日、WWDC24にて、WatchOS11を発表しました。Apple Watch series6以降に対応し、SE第二世代、Ultra、Ultra2に対応します。iOS18がインストールされたiPhoneとペアリングします。
バイタルアプリが新設され、睡眠中の心拍数、呼吸数、手首皮膚温、睡眠時間、血中に取り込まれた酸素のレベルを測定し、主要な健康指標をすばやく確認したり、自分の健康状況をより詳しく把握できます。2つ以上の指標が通常の範囲から外れている場合、ユーザーは通知とともに、これらの特定の指標が、高度の変化、飲酒量、さらには病気など、自身の生活のその他の側面とどのように関連している可能性があるかを詳しく説明するメッセージを受け取れます。
妊娠もサポートされ、iPhoneのヘルスケアと併用することにより、妊婦さんの体と心をケアします。Apple Watchの周期記録アプリに妊娠期間が表示され、妊娠中によく起こり得る症状を確認することができ、妊娠中は心拍数が高くなる傾向があるため、高心拍数の通知のしきい値などを確認するよう促されます。病院に行けないほど苦しいときAppleWatchが優しくサポートしてくれそうですね。また産後うつ病などを防ぐため心の健康を週1でチェックするよう促すことができます。歩行安定性もチェックして妊婦さんの転倒がないようにサポートします。
アクティビティの再構築では、過去28日間と直近7日間のアクティビティを比較し、最適な目標を設定します。目標をカスタマイズすることもでき、「かなり下」「下」「一定」「上」「かなり上」と設定することができます。ワークアウトは、新しいアルゴリズムが採用され、年齢、身長、体重などのデータソースと、GPS、心拍数、高度などのワークアウトデータを組み合わせて難易度を1から10の尺度で記録します。
AppleWatchはユーザーの座っている時間をなるべく減らし、アクティブになることを促すので、日々の中で怪我をしてトレーニングを一時中止したいときや、休息日を取りたいときなど、バッジに影響しないようカスタマイズすることができます。リングが、適切なタイミングで適切な量のモチベーションを与えてくれます。さらに、ユーザーはiPhoneのフィットネスアプリで概要タブをカスタマイズして、ランニング、ハイキング、スイミング、マインドフルネスなどのワークアウトのための新しい指標など、見たいものを視覚的に表示できるようになります。
進化したスマートスタックでは、Shazam、写真、距離などの新しいウィジェットが利用できるようになります。さらにスマートスタックは、時刻、日付、場所、日課などにもとづいてウィジェットを提案するので、ユーザーが必要とする時にApple Watchで各機能にアクセスするのがさらに簡単になります。例えば、雷雨の前には重大な気象警報の新しいウィジェットを表示します。
また人気の文字盤「写真」では、機械学習を使って何千枚もの写真をすばやく分析し、美しさ、構図、さらに顔の表情にもとづいておすすめを提案することによって、ユーザーが最高の写真のオプションを選べるようサポートします。ユーザーは、ダイナミックモードが提供されるので、手首を上げるたびに表示される新しい画像を楽しむことができます。
WatchOS11はユーザーの安心感とつながりを大切にするため、Apple Watchで到着確認を利用できるようになりました。
翻訳アプリも登場し、対応している20言語のいずれかの翻訳にアクセスできます。スマートスタックの翻訳アプリのウィジェットを自動的に提供することができます。
新設されたバイタルアプリや妊娠サポートも素晴らしいですが、スマートスタックを進化させ翻訳アプリをウィジェットに追加できたり雷雨のとき、アラームを出したり、家族の安心のため到着時間を確認でき、深夜ランニングで帰ってこないときなどに連絡できるようになりました。アクティビティは進化の度合いを増しより視覚的に科学的になりました。ユーザーをいかに椅子に座らせておかず、運動させるかというところに焦点を絞り、健康促進機器としての役割を全うします。
また最後にiOS18で新設されたTap to Cashを使うと、ユーザーはApple WatchをほかのApple WatchまたはiPhoneに近づけるだけで、Apple Cashの送信や受領ができるようになります。食事の割り勘や前に奢ってもらった買い物のお礼など気軽に利用できそうですね。
WatchOS11はDeveloper Beta版がiOS18のiPhoneから利用可能で、正式版は今秋9月頃出ると思われます。旅行時の翻訳アプリや、アクティビティの再構築など楽しみな機能盛り沢山ですね。
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