Gagazineが報じたところによると
Amazonが音声アシスタント「Alexa」で、有料サブスクリプションサービスの「Alexa Plus」の開発を進めていることが報じられました。2024年6月30日のリリース期限に向けて、AmazonではAlexa Plusの開発やテストに取り組んでいるとみられています。Amazon reportedly unsatisfied with a paid version of Alexa, faces internal conflict – Neowin
https://www.neowin.net/news/amazon-reportedly-unsatisfied-with-a-paid-version-of-alexa-faces-internal-conflict/海外メディアのBusiness Insiderによると、「Alexa Plus」と呼ばれる有料サブスクリプションサービスは、従来のAlexaよりも自然な会話や、パーソナライズされた会話が可能とされています。
この「Alexa Plus」は2024年6月30日までにリリースされる予定で、AmazonではAlexa Plusに搭載予定の「Remarkable Alexa」と名付けられた音声技術を約1万5000人のユーザーでテストを行っているとのこと。
Gagazine
とのことです。
このRemarkable Alexaのテストを行う中で不正確な回答をしたり逆に不必要に長い回答をしたり、複数のタスクに失敗したりなど、Remarkable AlexaがAmazonの定めた基準に満たさないことも報じられているとのこと。
Alexa事業は年間1億3000万以上の赤字で抜本的な改革が迫られていますが、Alexa Plusに反対する社員は
「Amazon Primeなど、すでにAmazonの有料サブスクリプションサービスにお金を支払っている顧客は、新しいAlexa Plusにお金を払いたがらないだろう」と主張しています。
また、このRemarkable Alexaは完全に新しいAlexaとなるため「従来のAlexaを守りたい」と主張するチームと、「Remarkable Alexaに移行したい」と主張するチームの間で対立が発生しているとのことです。
現在でもEchoShowなどで便利に我々はAlexaを使っていますが、Amazonの小売業にはほとんど貢献していないことも確かです。
Remarkable Alexaが単なるChatGPTの後追いではなく、ショッピングに特化した生成AIであることは間違いないことで、決算方法でポイントを使うかとかクレジットカードを変更したいとか毎月買っているリンスを頼んでほしいとかそういう用途に使えれば、Amazon本体の売上に貢献するのでAlexaも社内で一定のポジションを得られることになります。
また、スマートスピーカーの世界で生成AIを使った製品が出ていないことからGoogleやApple、Microsoftに先んじてAmazonが6月30日と言われる期限にRemarkable Alexaをリリースすることは世界で初めて生成AIでスマートスピーカーを発売するという意味にもなります。画期的なことでEchoシリーズが爆発的に売れることになるでしょう。
ただ、ビジネスは収益を考え慎重になることが重要で、AmazonもRemarkable Alexaが必要ないと判断するかもしれません。
有料サブスクリプションになれば、Prime会員は割引でAlexa Plusを使えることになるかもしれませんし、何よりしゃべっている感覚が孤独な若者や高齢者を捉えるかもしれません。
先だってタレントのさとう珠緒さんが3つのスマートスピーカーを使って一人で生活していることが明らかになり、「池上彰さんが3人いるみたいで寂しくない」という風な発言をしました。
若者でもコミュニケーション能力の高くない人がAlexaとの会話を楽しみにしているかもしれませんし、伴侶を失った高齢者がこれまたAlexaとの会話を毎日楽しんでいるかもしれません。
生成AIは人間の真の副操縦士として認められてきており、自然に会話するAlexaが出てくるのも自然な流れなのかもしれませんね。
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