iPhone12 miniは2020年11月13日に発売されました。
iPhone11の後継として発売され、日本から要望の多かったミニシリーズを始めてラインナップしました。
iPhone12は、iPhone12、iPhone12 mini、iPhone12 Pro、iPhone12 Pro Maxの4種類あります。プロシリーズのみトリプルカメラが搭載されminiとiPhone12は望遠レンズがありません。代わりに超広角レンズが搭載され、建物や風景を撮影するのに最適です。
スペック
スペックから見ていきましょう。
iPhone11 Pro | iPhone12 mini | |
サイズ | 144.0mm x 71.4mm x 8.1mm | 131.5mm x 64.2mm x 7.4mm |
画面 | 5.8インチ | 5.4インチ |
チップ | A13 Bionic | A14 Bionic |
ニューラルエンジン | 8コア | 16コア |
カメラ | 12MPトリプルカメラ | 12MPデュアルカメラ |
バッテリー | 最大18時間のビデオ再生 | 最大15時間のビデオ再生 |
携帯電波 | 4G | 5G |
防塵・防水 | IP68(水深4メートルで最大30分間の耐水性能) | IP68(水深6メートルで最大30分間の耐水性能) |
重量 | 188g | 133g |
ナイトモード | ◯(フロントカメラ非対応) | ◯ |
フロントカメラ | 12MP | 12MP |
Wi-Fi | Wi-Fi6 | Wi-Fi6 |
空間オーディオ | ◯ | ◯ |
ワイヤレス充電 | Qi充電 | MagSafe充電 |
Buletooth | Bluetooth5.0 | Bluetooth5.0 |
超広帯域チップ | ◯ | ◯ |
チップはiPhone11のA13 BionicからA14 Bionicチップになり、5nmで製造された業界初のチップです。5ナノメートルになり小さくなったので消費電力が低減され、性能が向上しました。
6コアのCPUと4コアのGPUを搭載しています。CPUは2つの高性能コアと4つの高効率コアで構成されており、高いパフォーマンスと省電力性を両立しています。GPUはグラフィックスやゲームなどの処理に優れています。
16コアのNeural Engineを搭載しています。Neural Engineは、機械学習や人工知能などの処理に特化したチップで、写真やビデオの品質向上、顔認識、音声認識なぢに活用されています。16コアのNeural EngineはA13 Bionicの8コアより2倍の速度で動作します。またA14 BionicチップはiPad Air(第四世代)にも搭載されています。この16コアのNeural Engineのお陰で長く使えるiPhoneになるのではないかと踏んでいます。
サイズはminiらしくiPhone11と比べても131.5mm x 64.2mm x 7.4mmと小さくなっています。持ちやすく片手操作がし易いのが特徴で手の小さな日本人には人気の機種です。これはiPhone13miniまで続きますが、iPhone14では廃止され、iPhone14 Plusという全く逆の大きなiPhoneが発売されることになります。
ベンチマーク
カメラ
iPhone11と比べiPhone12 miniのカメラの何が良くなったかと言うとiPhone11では広角レンズのみナイトモードを利用できましたがiPhone12 miniではインカメラや超広角レンズでも利用できるようになりました。
そしてiPhone12 ProではLiDARスキャナが搭載されたこと、Dobly Vison対応のHDRビデオが撮影できるようになったことなどが挙げられます。
またiPhone12 Proではナイトモードのポートレートも撮影できます。それはLiDARスキャナという光を使って奥行きを測定する機能があるからです。LiDARスキャナは、暗所でのオートフォーカスの速度を6倍に高速化するだけでなく、ARアプリなどにも役立ちます。
Dolby Vision対応HDRビデオとは、ハイダイナミックレンジという技術を使って、より鮮やかで綺麗な映像を撮影できる機能です。Dolby Visionは、HDRの中でも特に画質が高い規格として知られています。iPhone12、iPhone12miniでは30fpsで撮影できますが、iPhone12 Pro、12 Pro Maxでは60fpsで撮影できます。これは当時スマートフォンでは始めてのことでした。
バッテリー
iPhone12 miniは、2,227mAh。iPhone11 Proは、3.046mAh。
iPhone11 Proの方が約800mAh多いバッテリーをもあっています。公式によると
・iPhone12 mini: ビデオ再生最大15時間、音楽再生最大50時間
・iPhone11 Pro: ビデオ再生最大18時間、音楽再生最大65時間
よってiPhone11 Proの方が3時間多くビデオを再生できることがわかります。音楽についてもiPhone11 Proの方が15時間多く再生できます。これは単にiPhone11 Proのバッテリーが多いこともありますが、iPhone12 miniは5Gに対応していることも影響していると考えられます。5Gは高速な通信を可能としますが、それだけ消費電力も多くなります。
ただしiPhone12 miniはiPhone11 Proよりも充電速度が速いと言うメリットもあります。iPhone12 miniはMagSafeというワイヤレス充電に対応しており、最大15Wで充電できます。一方、iPhone11 ProはQiというワイヤレス充電に対応しており、最大7.5Wで充電できます。また有線充電においても、iPhone12 miniは最大20Wですが、iPhone11 Proは最大18Wで充電できます。つまりiPhone12 miniは短時間でバッテリーを満タンに出来るということです。
5G対応・Wi-Fi6
iPhone12 miniは5Gに対応しており、最大下り20Gbpsの高速通信が可能です。上りは10Gbpsです。しかしこれは理論値であり、最大でも下り10Gbpsというのが妥当なところでしょう。iPhone11 Proは4G LTEに対応しており、最大下り1Gbps、上り100Mbpsです。5Gは次世代の通信規格で4G LTEよりも高速で低遅延な通信を可能とします。
iPhone12 miniはWi-Fi6(IEEE 802.11ax)に対応しており最大9.6Gbpsでの通信が可能です。iPhone11 ProもWi-Fi6に対応していますが、その前のiPhoneXSはWi-Fi5(IEEE802.11ac)であり、最大6.9Gbpsしか出ません。Wi-Fi6はWi-Fi5に比べ約1.4倍速いです。またWi-Fi6はPFDMAという技術を採用しており同じ周波数でも複数のデバイスを同時に接続でき、回線の混雑を防ぎ、遅延を低減できます。それはバッテリー消費についても通じており、Wi-FI6はTWTという技術でデバイスのバッテリ消費を抑えることができます。TWTは通信するタイミングを制御する技術で、通信しないときはデバイスをスリープモードにすることができます。
総評
小さくて力持ちなやつがやってきたという感じでしょうか。
iPhone11は中古iPhoneとして優れたコストパフォーマンスを発揮していたのですが、こちらは5G対応、MagSafe充電、ナイトモードの完全対応、マスクFaceIDの装備、英語圏でのみSiriで呼び出せる機能、XSと比べれば、Wi-Fi6の対応、超広帯域チップ(通称U1チップ)の採用でAirDropや「探す」の機能アップ、HomePodにiPhoneから音楽を渡すなどができるようになりました。
また長らく8コアだったNeural Engineが16コアとなり、最新のA17 Proチップでも16コアなことから長く使えるiPhoneの魁となる可能性があります。
iPhone12 mini、iPhone11 ProはデュアルSIMに完全対応したというのも見逃せないでしょう。iPhoneXSもデュアルSIMに対応していたのですが、DSDS(デュアルシムデュアルスタンバイ:どちらのSIMでも電話を受けることができますが、4G通信ができるのは片方のみです)であり、DSDV(デュアルシムデュアルボルテ:どちらのSIMでも電話を受けることができ、どちらも4G通信が可能)であるiPhone12、iPhone11 Proには勝てないということろです。
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